2020年7月6日月曜日

【書評】十字架のカルテ  知念実希人著

以前から、知念実希人さんの名前は知っていましたが、いまだ読んだことのない作家でした。
今回、たまたま、会社から本を提供される機会があり、どの本がいいか?吟味していたところ、知念さんの書籍がありましたので、まよわずこの本を選び、今回、無事読了できました。

知念実希人さんは、現役医者であり、売れっ子作家とういうすさまじい才能の持ち主です。私なんか、普通のサラリーマンで仕事で精一杯で、たまにYoutubeをみて、読書をするぐらいしか時間がないのに、普通より忙しい医者であるうえに、このような作品を書けるなんて、その才能が羨ましいです。

あと、知念さんは、名前からして「ウチナーンチュ」(沖縄人)です。調べてみると、生まれは沖縄で親は沖縄の方ですが、育ちは本土のようです。沖縄出身の直木賞作家はまだいないと思うので、是非とってほしいです(間違っていたらごめんなさい)。



前置きが長くなりましたが、作品は、精神科病院を舞台にした、医師で精神鑑定の第一人者である、影山とその助手である凛を中心とした、ストーリーになっています。短編集の形式で書かれていますが、全編を通してのストーリーにもなっています。最初から読みすすめることをおすすめします。現役医者である知念さんですので、専門的な話が多いのかなーと思いましたが、そういう話もありますが、思いのほか読みやすいと思います。
まず、読み始めて自分にあうか?どうか分かることが多いと思いますが、私には読みやすくて、一気に引き込まれていくような文体です。64を書いた元新聞記者であった横山秀夫さんのように、通常わかりにくい新聞記者の日常が散りばめられているが、なんとなく読めるという感じです。(わかりにくい?)

本の帯には「心の闇を暴くミステリーの新境地!」とありますが、個人的にはミステリーというよりは、うーんなんだろう、うまく説明できませんが、とにかく、読み始めると次へ次へと手が止まらなくなる作品でした。

私が好きな、文学Youtuberベルさんも知念実希人さんの書評を出していました。リンクしておきます。
私も機会があれば、病棟シリーズ読んでみたいと思います。


仮面病棟


時限病棟

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